デベロッパー

「地域の魅力を未来へツナグ」、熱い想いを秘めたデベロッパー【19卒建築業界内定者インタビュー③】

木村 優希さん (京都工芸繊維大学工芸科学研究科建築学専攻・デベロッパー業界)

こんにちは、建築系キャリア支援団体の澤田です。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
前回の建築業界内定者インタビュー②はお読みいただけましたでしょうか?
まだお読みになっていない方はぜひこちらからお読みください。
今回の建築業界内定者インタビュー③では、まちに残る魅力を未来へ受け継ぎたいという強い思いを持ち、デベロッパー業界内定を勝ち取った木村さんへインタビューを行いました!

 

「学生時代はどのようなことに取り組まれたのですか?」

「淡路島の古民家を再生し、島の新しいコミュニティを形成」

そもそものきっかけは?

淡路島の古民家をリノベーションし、島の活性化を支援しました。
この取り組みは、研究室で域学連携のプロジェクトに参加したことがそもそものきっかけです。プロジェクトは複数から選べたのですが、海が好きだということ、実際に淡路島を訪れたら城下町にポテンシャルを感じたことから淡路島を選びました。

具体的にどのようなことを行ったか?

具体的には、古民家を地元の一級建築士や大工さんとともに改修し、完成後に行うイベントの企画まで行いました。
イベントを企画した理由としては、古民家を改修しただけでは人が入り辛く、地域のコミュニティにはなりえないと考えたからです。結果として、ただ作っただけの施設になってしまう可能性がありました。そのため、3つのイベントを企画しました。
1つ目は、古民家オープンの際に、和紙を使ったランプシェードを住民の方と作りました。改修の際もあえて照明器具を入れず、住民の方と照明を作ることで、古民家を浸透させることが出来ました。
2つ目は、古民家の前に掲示板を作りました。地域の情報やニュースを掲示板に掲載することで、古民家を利用する機会を増やすことが可能になります。
3つ目は、地元のお祭りに古民家でも出店することです。
このようにして、地域に古民家を溶け込ませていきました。

大変なことはありましたか?

実際に工事を進めていく中で、どうしても意思疎通がうまくいかないところが大変でした。デザインを全員で決めたはずなのに、ふたを開けてみると発注担当が発注を間違えているということがありました。地元の大工の方は年配の方も多く、メールでのやり取りが出来ず、文面でやり取りを残すことが出来ていなかったのが失敗の原因だと感じました。失敗を活かし、かならずメモを残すように改善しました。

古民家再生プロジェクトから何を学んだか?

相手の立場に立ってプロジェクトを動かしていくことが重要だと学びました。今回のように年齢も立場も異なる相手に自分たちのやり方だけでプロジェクトを進めようとしても、なかなか思うようには進みません。相手の考えていることや思いもしっかりくみ取っていくことを心がけていきます。

「なぜこの業界、会社を選びましたか?」

「自分の経験から働くイメージを最も持てたから」

専門分野として建物の有効活用について学ぶうちに、建築設計や施工のような専門的な立場ではなくより総合的な立場から建築に関わりたいと考えるようになり、不動産デベロッパーに興味を持ちました。
同じく総合職として建築の活用を考えることができるリノベーション会社の企画職とも迷いました。そんな中で内定先に決めた1番の理由は自分がそこで働くイメージが持てたからです。淡路島でのプロジェクトを通して、現場の管理よりかは、プロジェクトに関わる全ての人の想いを1つにして導くことにやりがいを感じました。
インターンシップに参加し就業体験を経て、この会社でなら私らしさを伸ばして働くことができると実感することができました。

「リノベーションには興味を持たれなかったのですか?」

「まち単位で大きな影響を与えたい」

たしかに、リノベーションの仕事には今も興味があります。しかし、淡路島のプロジェクトを通して、リノベーションだけでは1つの家にしか影響を与えられず、限界を感じました。デベロッパーであれば、まち全体を動かすことが出来、まちにいい影響を与えられることが魅力でした。

「就職活動で考えていたことはなんですか?」

「日本のまちに潜む秘めた魅力を未来へ受け継ぎたい」

今は元気がないけど秘めた魅力を持つ場所を再生したい、という私のやりたいことがどういった形でその企業で実現できるのかを考えていました。
地域に眠っている沢山の魅力をどう活かすのかを考えるのが楽しく、仕事を通じてこのようなことがしたいと考えるようになりました。そのような地域再生の手段として、建築はもちろん広報活動やフリーペーパー編集・イベント企画など色々とありますが、それらに包括して関われる仕事であるという点も不動産デベロッパーに惹かれた理由です。

「内定先で実現したいことはなんですか?」

「すべて壊すのではなく、良いものは未来へ残す」

壊すのではなく、建物を残す方法での街づくりを実現したいです。
デベロッパーの仕事は現状として建物を纏めて壊して新しい建物を企画する仕事であると捉えていますが、まだ使える建物を壊してしまい、住人にとって愛着のある建物がなくなってしまうことは勿体無いと考えています。
いかに上手く残して街を変えられるかを考え、新しい地域再生の形を確立させたいです。
資金調達が難しく開発に取り残された地域でこそこの手法は実現できると思いますし、地方開発など上記のような場所での開発の実績がある内定先でなら実現できるはずだと考えております。

「残りの学生生活でしたいことは何ですか?」

「学生の今しかできないことにフルパワーで取り組む」

ありきたりですが、学生の今しかできないことをやり切りたいです。
実は早速行動に移していて、今沖縄に滞在しながらこのインタビューを書いています。1ヶ月間働きながら滞在する予定です。
沖縄ではゲストハウスで働きながら大好きな海を満喫しています(笑)
あまりにも働いて海に入ってお酒を飲むという生活が日常とかけ離れているので、社会人になってからこの体験をすることはお勧めできません(笑)
こんな風に自分の為に自由に時間が使えるうちに、フルに使ってやりたかったことをやり切りたいと思います。勿論研究活動もそうですし、資格の勉強にも取り組んでいます。
将来と関係がありそうなこともなさそうなことも、どこかの場面できっと役に立つはずだと確信しています。

就活生へのアドバイス

自分と周りの人とが楽しむことを忘れないでいて欲しいです。
これからインターンシップや面接などでグループディスカッションをする機会が増えると思います。その時にどうしても緊張してしまいピリピリしてしまうかもしれません。私もそんな時がありました。しかし文理様々な人と話すことで自分には思いもしなかったようなアイデアを聞け、一人では作れないような面白い企画ができあがったことがあり、それをきっかけにバックグラウンドが異なる人と議論をすることの楽しさを思い出せました。
そのディスカッションは結果もついて来て、更に今でも付き合いのある友人が出来たきっかけにもなりました。
なので是非、自分と周りの人とが楽しめるようにいつもリラックスを意識するといいことが沢山あるかなと思います!

まとめ

まちの魅力を壊さず未来へつないでいくことを目指し、デベロッパー業界に内定した木村さんのインタビューをお送りしました。自分の学生時代の経験1つ1つを見つめ、その経験で何を感じ、何を得たのかを考える、その先にどんなキャリアが考えられるかをイメージすることも重要です。

MACHIBIYAサイト内では建築業界を業種ごとに分析した記事も掲載しています。お時間のない皆さんだと思いますので、5分で読める記事になっています。
他にも皆さんがキャリアを形成していくうえでのノウハウをアップしていきます!

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