建築業界研究

【10分でわかる】建築就活まるわかりガイド(21卒向け)

MACHIBIYA編集部の比佐(ひさ)です。

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私達は建築系キャリア支援団体で建築学生のキャリアについて、納得のいくキャリア選択、就活してもらうようにサポートしております。

具体的には学生との面談であったり、セミナーなどを実施、運営しております。

 

今回は2021年卒の建築学生の就職活動について、建築に関わる仕事に就くには、まずどのような仕事があるのか、何をしたらいいのかをお伝えしていきます。

 

2021年卒とは

2021年卒とは、2021年3月に卒業し、4月に就職をする大学生・大学院生のことです。

私は2019年卒の建築学生として就職活動を行っていたのですが、自身の経験を踏まえ、

就職活動を考えている方や、自分の将来どうすればいいか悩んでいる方に役立つ記事をお届けしますのでお見逃しなく!

 

①企業が行っているプロセスを知る

まず企業がどういうプロセスを踏んで学生を採用しているのか知りましょう。

企業側は下記3つの過程を踏まえています。

  • 学生を集める
  • 魅力づけする
  • 選考する

具体的には下記の通り。

「集める」:皆さんがよく行く合同企業説明会などがそれに当たります。

「魅力づけ」:学生に企業を知ってもらい、働きたいと思ってもらうことで、インターンであったり、OB訪問してもらうことです。

「選考」:エントリーシート・面接・グループディスカッションなどを指します。

今回は上記の大きく3ステップを理解して頂くための説明をしていきます。

 

②去年の建築就活動向を振り返る

建築学生の就活はとても早い

2020年卒の建築学生は、4年生の2019年5月時点で内定取得率は5割越え

内定承諾率はその中の3割もの学生がしている状況です。

この数字だけでも分かりますが、建築学生の就活はとても早いのです。気を抜いているとあっという間に採用が終わる可能性があるため、早期の情報収集と行動が必要になります。

 

インターンシップから多く採用される

また建築学生のもう一つの特徴として、インターンシップからの採用が多くなっています。具体的には8割前後。

インターンシップとは就業体験が本来の目的ですが、企業側が学生に興味を持ってもらったり、見極めたりしている場になってきているのが実状です。

そのため2021年卒でも言えることは、気になる企業があるのであれば、是非インターンシップに参加してみることをお勧めします。

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③建築・まちづくりの仕事内容を知る

本章では建築業界ごとに傾向・対策をご紹介します。

デベロッパー

【仕事内容】

不動産の企画・開発を行う開発事業者の事をデベロッパーと呼びます。
有効活用されていない土地の仕入から、その土地の規模や特徴を考慮し、どのような建造物を建てるのが適切なのかを判断していきます。
具体的な開発方法としては、マンションの分譲から大規模住宅の造成、都市の再開発など、多種多様なスタイルがあります。

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【傾向】

・公平性を求めるため、会社ホームページや一般ナビサイトでの公募がメイン
・優秀な学生の採用のため、インターンや業界研究などを開催
・採用人数はかなり少ない(10名前後の会社ほとんど)
・倍率のかなり高い業界

【対策】

・インターンや業界研究などの情報はしっかり把握し積極的に参加
・採用ルートに乗れるように行動
・学生時代にプロジェクトを回しているなどの経験はアピールしやすい

【代表企業例】

 

ゼネコン

【仕事内容】

ゼネコンとは総合的な建設業者の事を指します。建物造成の際の土木・建築工事を担当します。しかし、自社で全ての建物造成を行うわけではなく、工事の請負もゼネコンの仕事。
大元の請負業者として、実際の工事を担当する企業の管理も行います。
事業の具体的な例としてはダムやトンネルといった社会インフラや、高層ビルや病院、学校、商業施設などが挙げられます。

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【傾向】

・OB・OGのルートが強い
・施工管理の募集が圧倒的に多い
・設計はスキルを要求(院卒中心)
・3、4月が内定のピーク

【対策】

・インターンや業界研究をしっかりと行う
・施工管理か設計かを事前に決めておく
・自己分析を早い段階で実施

【代表企業例】

 

ハウスメーカー

【仕事内容】

ハウスメーカーとは主に戸建ての住宅を扱う事業者で、全国や広いエリアで展開しているのが特徴です。住宅の設計から建築・販売まで、一貫して行っていきます。
また建築の際には自社で造るのではなく、建て主と専門職の人をつなげる仲介職の役目を担う事もあります。

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【傾向】

・総合職一括採用と技術職を分けている会社が存在
・技術職を採用する会社は選考が早いケースが多い
・採用人数は多い
・インターンを重視する企業が増加

【対策】

・インターンや業界研究などの情報はしっかり把握し、積極的に参加
・総合的な力をつけたいのか専門性を高めたいかを考えておく

【代表企業例】

など

 

組織設計事務所

【仕事内容】

組織設計事務所とは、建築設計の中でも設計業務を専門に行う事務所の事を指します。
建築物の計画立案から工事管理などの幅広い業務を行う事務所については、建築設計事務所という呼称があり、組織設計事務所とは区別がされています。

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【傾向】

・自社ホームページのみの募集が多い
・ポートフォリオが必要な企業がほとんど
・採用数が少ない
・選考が早い
・大学院が必須なところも多い

【対策】

・スキルが求められるため、設計課題など力を入れる必要あり
・本当に行きたいなら大学院も選択肢に入れる
・学部採用もあるので、しっかりと情報収集を行う

【代表企業例】

など

 

リフォーム・リノベーション

【仕事内容】

今ある建築物に手を加え、より魅力的な物件を作る。

空き家が社会問題化する中今後注目される分野です。

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【傾向】

・自社ホームページのみ採用の企業も多い

・採用数はさまざま

・ポートフォリオを求める企業もある

・時代の流れで人気業界になっている

【対策】

・その会社が出ているイベントには積極的に参加

・自ら情報を取りに行く

・スキルが求められるところもあるため、設計課題など力を入れておく

・何がしたいかを明確に言えるようにする

【代表企業例】

など

 

空間プロデュース・ディスプレイ

【仕事内容】

利用目的に合わせて、空間に対しての演出をする今ある建築物に手を加え、より魅力的な物件を作ります。

東京ビックサイトなどで開催される大展示会のブースなどが典型例です。

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【代表企業例】

など

 

④建築業界の現在と今後の課題を知る

オリンピック後も建築業界は大丈夫なのか?

よくオリンピック後の需要落ち込みを懸念されています。

しかしゼネコン、特にスーパーゼネコンと呼ばれている売上規模1兆円以上の大林組 / 鹿島建設 / 大成建設 / 清水建設 / 竹中工務店

の5社は東京オリンピック後も

  • 老朽インフラの更新
  • リニア中央新幹線
  • オフィスビルなど民間の建築工事
  • 耐震建て替え需要

などの大型案件の受注を見込んでおり、東京オリンピック後も安定的な成長をしていく計画を立てています。

 

むしろ受注が堅調でも、その受注したものを建てられるか、いわゆる供給側の懸念が成長の足かせになる可能性があります。

スーパーゼネコン以外のゼネコンや地方の中堅建設会社は、現在急成長している訪日外国人観光客を受け入れる宿泊施設や観光施設の建設が旺盛です。

これは東京オリンピック効果で更に加速し、オリンピック後も観光ブームが続いていくこと、さらに国土強靭化、老朽インフラの改修や再整備などの公共事業に期待をかけています。

 

建設市場全体としては決して楽観視はできませんが、短期で急激に且つ極端には悪くはならないという業界関係者も多いのが現実です。

 

人口減少が与える影響

どの業界にも言える事ですが、長期的には日本の人口の減少が影響を与え始め、建設業界にも例外ではありません。

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(出典:総務省 情報通信白書

例えば住宅着工戸数は2017年度実績で94万6000戸のレベルであり、2009年に100万戸を切って以降、一度も100万戸を回復していません。

総世帯数も全国では2020年を頃から減少に転じると予測されています。

国立社会保障・人口問題研究所が2014年に発表した推計では、最も人口が集中している首都圏でも

  • 2020年には世帯数の伸びが頭打ち
  • 2025年以降は減少
  • 2030年には首都圏を除くすべての地域で2010年時点の世帯数を下回る

という予測です。

ハウスメーカーやマンションのデベロッパー、そしてデベロッパーから建設を請け負う建設会社にとっては住宅建設の総需要増加は見込めない状況なのです。

ハウスメーカー各社は賃貸住宅の建設増で一般住宅の建築の減少を補っているのが現状です。

しかし単身世帯数も少子化により減少していく為、賃貸住宅の需要にも限界はあります

 

ただ建てるだけの会社は淘汰される

上記の話をまとめると、こうして今まで通りの建てるだけの会社はどんどん淘汰されていくことが予想されます。

ただ今後の時代の流れにあったもの取り入れている企業はまだまだ将来性を見込めるでしょう。

このように業界をとりまく大きな流れ・背景を抑えておくことで自分に合った企業研究が進みます。

 

⑤建築就活のスケジュール

就職活動は、3年生の夏からすでに始まることが予想されます。

というのも夏から各企業がインターンシップを実施し、そこから企業の採用活動が始まっているからです。

夏のインターンシップを通して、ある程度自分の向かうべき方向性を決めつつ、その経験も踏まえて自己分析と企業分析を行なっていきます。

また3年生の11月ごろから冬のインターシップの選考も始まり、早いところだと年明けには選考が始まるでしょう。

そして内定出しに関しては4年生の2月~6月ごろでほとんど出ます。各業界によって動きが変わってくるので、しっかりと業界ごとに傾向を抑えておきましょう。

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先日、2021年卒の学生からは経団連によって今まで設けられていた、3月説明会解禁・6月面接解禁の「就活ルール」廃止が決定しました。

これにより、企業は1年間採用を行うことが出来るようになり、採用がより早期化することが考えられます。

また、グループディスカッションや1次面接はES提出後すぐに行われることがほとんど。

解禁してから準備しようでは遅すぎるため早めに動きましょう。

 

 

建築系キャリア支援団体では、建築・まちづくりに関わる若者を支援しています。

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