MACHIBIYAセミナー

【開催報告】「外国人目線での地方の観光商品造成の仕方」【第79回MACHIBIYAセミナー】

こんにちは!MACHIBIYA 編集部です!
2020年12月20日に第79回MACHIBIYAセミナーを開催いたしました!

今回のテーマは『外国人目線での地方の観光商品造成の仕方』でした。

講師に「インバウンド観光コンサルタント」ジュリ ボゥ氏とレイシー ガーデス氏をお招きし、ウィズ・アフターコロナにおけるインバウンドや、アメリカ人とフランス人から見た日本の観光商品造成について講演をしていただきました!

こんなセミナーでした!

Point1 コロナ禍における観光地としての日本の再注目

Point2 アメリカ人に支持される観光商品造成の仕方とは

Point3 フランス人に支持される観光商品造成の仕方とは

講師プロフィール

ジュリ ボゥ氏
1990年フランス・ボルドー生まれ。日本在住のべ5年。2016年にボルドー大学と京都大学を卒業。2年間ゲストハウス&カフェ、1年間株式会社カーネルコンセプト・コンテンツ計画室を経て、現職。

レイシー ガーデス氏
1997年アメリカ・ケンタッキー州生まれ。日本在住のべ3年。2018年にノーザン・ケンタッキー大学を卒業し、2016年には岐阜大学、2018年には南山大学に留学。観光専攻後、インバウンド客向けのコンテンツ制作、SNS経営やコンサルタントを手掛ける。

 

講演の内容

■コロナ禍における観光地としての日本の再注目

ビフォアコロナでは、日本食やローカル文化体験、アニメなど日本にしかない珍しいものを求めて外国人が日本に訪れていた。
しかし、コロナでのマーケット変化により、日本が観光地として再注目されている。

コロナ禍における日本人のマナーやマスク文化、感染者数が、日本の安全性さらに加速させた。
また、観光客が少ないうちに写真通りの美しい日本の風景を楽しみたい、2021年で日本での観光をリベンジしたい、という外国人も多い。ポストコロナのインバウンドに向けて、現在はSNSを通してこれらの需要に合わせたアピールをしていくべき。

観光業界全体の変化としては、フレキシブルな予約対応やキャッシュレス支払いが可能な体験が流行っていく。
特に、少人数旅行や、コロナリスクが少ない自然体験やアウトドアに参加する観光客が増える傾向にある。

■アメリカ人に支持される観光商品造成の仕方とは

アメリカ人に向けた観光商品造成は、アメリカ人をセグメンテーションし、ターゲットを絞ることが必要。
例えば、30-50代の層にはこどもが楽しめる企画を売ると良い。

アメリカ人の日本観光の特徴は、
① 2週間程度の旅行が多い
② モノ消費よりも文化を知ったり体験したりするなどコト消費を好む
③ “Secret Japan”と呼ばれる、自分しか知らない日本の景色を見たい
④ 旅行の回数によって典型的な観光ルートがある

■フランス人に支持される観光商品造成の仕方とは

フランス人もアメリカ人と同様、セグメンテーションによってニッチなターゲットに絞ることが大切である。
30代はアニメや漫画系、50代はスピリチュアル系が人気である。

フランス人の日本観光の特徴は、
① 十分な予算で、人生で一度きりの日本観光をする人が多い
② 7-20日間の長期滞在が多い
③ ホテルに使う予算が最も高い
④ 旅行の回数によって典型的な観光ルートがある
⑤ 文化理解のためホームステイをしたい人が多い

フランス人とターゲットとした観光商品造成の注意点としては、フランス語での案内をすることと、動物関連の体験では動物愛護を遵守することである。

質疑応答

Q1.海外の人をターゲットにしたSNSの戦略的な活用方法とは?
A1.ターゲットの母国語で発信すること。Instagramで必須な項目は、魅力的なアイキャッチと紹介場所のQRコード等。その国の人が起きている時間や電車に乗っているだろう時間に投稿すると良い。

Q2.日本の猫カフェやフクロウカフェは動物虐待だと言われているのか?
A2. 海外からの観光客には虐待だと言われる場合もある。特に、ベジタリアンやビーガンは動物愛護精神が強いため、観光前にどこまでの触れ合いを求めているのかヒアリングをすると良い。動物保護センターや動物愛護を軸に経営をしているカフェは反対に人気である。

Q3.”Secret Japan”にも見られるようなプライベート感を売る観光商品造成の仕方とは?
A3. 夜の18時から朝の6時までのナイトタイムを利用する。ナイトタイムは人が少ないため、朝の嵐山等は写真通りの景色が見られると人気。夜はイルミネーションを売るため、施設の開場時間を延ばすと良い。

Q4.ポストコロナに向けて、観光業界の感染対策とは?
A4. フランス人にはオンラインコンテンツが人気。アメリカ人は体験型のオンラインコンテンツなら良いが、勉強型には苦手意識がある。また、コロナが収束した後も、人が多い観光地に行く外国人観光客は少ないだろう。

まとめ

外国人目線で見た地方の観光商品造成を、アメリカ人とフランス人の面から詳しくお話ししていただきました。
コロナによって地方の観光は大ダメージを受けましたが、日本の安全なイメージやSNSの活用によって、このピンチをチャンスに変えていけるのだと感じました。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

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