目次
データから見るインバウンドマーケティング【2017/08/04開催】
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こんなセミナーでした!
POINT1:データで見える!訪日外国人の行動履歴
POINT2:情報発信のコツ
POINT3:世界No.1のSNS、Facebook
データ×SNS
第47回MACHIBIYAセミナー株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレスの川西 哲平氏、株式会社BEYONDの道越 万由子氏のお二人にお越し頂き、「データから見るインバウンドマーケティング」と題して、ご講演をお願いいたしました。
川西氏にはビッグデータから見る訪日外国人の動向について
道越氏にはSNSを活用したインバウンドプロモーションについて
をそれぞれお話し頂き、訪日外国人の実態を知った上でどのようなアプローチをすべきか?ということを解説してくれました。
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【セミナーレポ】「データから見るインバウンドマーケティング」を浅草で8月4日(金)開催しました。(Attractive JAPAN success)
訪日外国人が日本での旅行時に不満に思っていること
日本の観光地や交通機関、飲食店など、至る所に設置されているWi-Fiですが、実は訪日外国人が日本での旅行中に困ったこと第2位に「Wi-Fi」がランクインしていることはご存知でしょうか。
入国前に日本についてよく調べている観光客は多いものの、“現地で手軽にウェブページを参照できない”と不満を抱えています。川西さんが勤めているワイヤ・アンド・ワイヤレスでは、「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」という同社が提供するWi-Fiスポットを無料かつ簡単に使えるアプリを訪日外国人向けにリリースしています。
ビッグデータから訪日外国人の動きを可視化
「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」では、使用した訪日外国人の国籍・地域別ボリュームを定量データから可視化することができます。また、回遊ルートや移動経路などの動的情報も含め実態を把握することができます。
また、定量データからは得られない定性情報もWebアンケート用いて収集しています。
そうして浮き彫りになった事実をもとに位置情報連動コンテンツ配信を実施し、旅ナカの訪日外国人旅行者に対して、効率的に情報を届けることを可能にしています。
浅草×マレーシア人
それでは実際に、浅草観光をするマレーシア人に焦点を置いた事例をお話したいと思います。
浅草を訪れるマレーシア人は、渋谷や新宿、そして大阪、京都からも流入してくることが多いことがWi-Fiデータからわかりました。また、ハラール対応をしている飲食店の所在地を調べてみたところ、マレーシア人の行動履歴と重なる部分が多くありました。
これらの事実をもとに、
・浅草にあるハラール対応店舗周辺
・渋谷・新宿エリア
・大阪・京都エリア
にTRAVEL JAPAN Wi-Fiのコンテンツ配信機能を利用し、ターゲティングされた情報配信を実施しました。
このようにターゲットの行動特性を知ることで、効率的な施策実施が可能となり、結果としてパイプラインの最大化に繋げていくことができます。
攻めのインバウンド
2016年前半までは、多くの訪日外国人をどう受け入れるか考える“受け身”のインバウンドではあったものの、これからはブランディングと発信力を用いた“攻め”のインバウンドが重要になっていきます。
日本が誇る各地のコンテンツを戦略的にPRしていければと思います。
SNSの活用法
PR(情報発信)の手法のひとつとして、SNSがあります。
私がSNSをおすすめする理由としては、
・継続的な情報発信が可能なこと
・双方向のコミュニケーションが可能なこと
・ターゲティングした効率的な情報発信が可能なこと
が挙げられます。
また、SNSを活用する上での重要なポイントは、5つあって
(1)来日前からの継続的な情報発信
(2)海外の方からの目線に合わせたコンテンツ
(3)リアル感とひと気のある記事を
(4)丁寧で誠実、密なコミュニケーション対応
(5)動画の活用
を意識しながら、長期的なファンづくりや誘致に繋げていきましょう。
世界No.1のSNS、Facebook
Facebookが世界で最も使われているSNSだということご存知でしたか?
そのユーザー数は、世界で16億5000万人(2016年4月28日)もいます。また、広告のターゲティング精度が高く、組み合わせの数はなんと6兆通り以上もあります。
ここでFacebookを利用した成功事例を紹介いたします。
浅草に“まるごとにっぽん”というインバウンド商業施設があります。
その中にある「浅草農園」のFacebook公式アカウントを開設・プロモーションをお手伝いいたしました。
国内、アジア、アメリカなどの各国に向けて広く発信したところ、開設から3日間で35,000いいねの獲得、1年半で140万人以上のファンを獲得いたしました。
店長が自らトップセールスをしたり、もらったコメントに全て返信したりなど、細やかな対応も大事なポイントでした。
まとめ
“きっとこれが好きだろう”と日本人が考える日本らしさを押し付けるのではなく、外国の方の目線になって、コンテンツづくりをすることが重要なのだと感じました。私たちにとってはあたりまえのことが外国の方にヒットする可能性は往々にしてあります。
また、広告らしい広告は嫌われる傾向があるので、“その人らしさ”や“おもてなしの精神”を持って情報を発信していきたいと思いました。
講師プロフィール
川西 哲平氏(株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス)
新卒からIT・通信業界にてインフラの営業からモバイルコンテンツのアライアンス等を担当、現在ワイヤ・アンド・ワイヤレスでWi-Fiの接続データ等を利用した外国人の動態データと位置情報を利用した広告の営業/アライアンス担当。
外国人旅行者の移動動態データに基づく20万件以上の動態データを活用したビッグデータ事例のセミナー等も行う。
道越 万由子氏(株式会社BEYOND 代表取締役/社団法人JIFインバウンド連合会 理事/神戸山手大学 ゲスト講師)
SNSマーケティング・インバウンドマーケティングプロデューサー
新卒から10年以上IT業界でWEBマーケティングに従事し、インバウンドPR・SNSマーケティングプロデューサーとして活躍。
株式会社オプトでSEMコンサルタント、トレンダーズ株式会社にてPRプランナー、ベンチャーにてECコンサルタントを経て、2015年より、海外・SNSマーケティング事業を立ち上げ、自治体や大手企業の海外マーケティングの運営やインバウンド集客の100社以上のプロデュースに携わる。
2016年9月に、インバウンドPRに特化したマーケティング会社株式会社Beyondを設立し、代表取締役に就任。
また、現在は日本のインバウンドをSNSで盛り上げるため、社団法人JIF日本インバウンド連合会の理事なども務め、年間50回以上全国の自治体や企業向けにも多数講演を実施。
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