保存再生学コース連続シンポジウム

開催日:2016-07-16

講演内容

講演イメージ

【鉄筋コンクリート建造物の保存と活用:使い続けるための理念と技術】
2015年度の「煉瓦建造物」に続き、2016年度の年間テーマは「鉄筋コンクリート建造物」である。フランスのモニエによって19世紀に開発された鉄筋コンクリートは、日本においては先ず土木の分野に導入される。京都山科にある琵琶湖疏水を跨ぐ小さな橋は、1903年竣工のわが国で最初の鉄筋コンクリート橋(設計:田辺朔郎)である。建築の分野においては1911年竣工の三井物産横浜ビル1号館(設計:遠藤於菟・酒井祐之助)が、わが国初の本格的鉄筋コンクリート建築として有名であるが、京都においては1921年に旧西陣電話局(設計:岩元禄)が竣工し、その後防火・耐震性能に優れた構造として、煉瓦に代わり建築の主役となってゆく。今年度の第1回保存再生学シンポジウムにおいては、わが国の鉄筋コンクリート建造物の歴史を代表的な歴史遺産を通して見つめ直し、また現代の課題である「使い続ける保存」における鉄筋コンクリート構造の課題と可能性を議論したい。
鉄筋コンクリート建造物の保存活用については、中性化等も含め、まだまだ解明されるべき課題が多い。今回のシンポジウムがそれらの課題についての実践的取り組みの一つのきっかけとなることを祈りたい。

こんな方におすすめ

・鉄筋コンクリート建造物の設計等に興味がある学生
・同建造物の構造システムを学びたい学生

登壇者

【講師】
田原 幸夫氏(京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab)
観音 克平氏(構造計画研究所)
近角 真一氏(集工舎建築都市デザイン研究所)
須賀 順子氏(竹中工務店)

【司会】
笠原 一人氏(京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab)

開催情報
開催日 2016/7/16(土) 13:30-17:00
会場 京都工芸繊維大学60周年記念館2階大セミナー室
参加費 無料
タイムテーブル 13:30- 建築都市保存再生学コースの取り組みについて
13:40- 京都における逓信建築・歴史と現在
14:30- 求道学舎・現代住宅としての保存再生
15:30- RC建造物の特性と保存活用への課題
16:20- 座談会+質疑応答
詳細HP http://kyoto-design-lab.tumblr.com/post/146936184853/